ゴールドマン視野計

これが、メインの視野検査のゴールドマン視野計です。

銀色のドーム状のこちら側に患者が顎を乗せ中心1点を見つめます。その反対側には検査技師がいてドームの外側から中心に向かって視標(つまり白い点)移動して行き、患者はそれが見えたところでスイッチを押します。上下左右とその中間の8方向から視標を投げ込んで、スイッチを押された点を結んだ曲線を等感度曲線(イソプタ)と呼びます。

これを明るく大きな視標から小さく暗い視標まで5回行って、5本のイソプタがシートに記録され、右眼が済んだら左眼を行います。
ゴールドマンはこのように複雑な検査のため、片目だけで20~30分かかり、検査する人の技量によって検査結果にもバラツキがあります。

ゴールドマン視野計のイソプタ

ゴールドマン視野検査の5本のイソプタです。
外側から内側になるにつれて、明るく大きな視標のイソプタから小さく暗い視標のイソプタになります。
Ⅴ/4視標、Ⅰ/4視標、Ⅰ/3視標、Ⅰ/2視標、Ⅰ/1視標の順です。
一番外側の黒く細い線がが一番大きくて明るいⅤ/4視標なら見える範囲です。
逆に一番小さくて暗いⅠ/1視標では、感度の高い中心部で見えるイソプタになります。
5回の検査を行って5本の等感度曲線を書きますが、判定に5本全部は使いません。
外から2番目のⅠ/4視標で検査したイソプタ(青色い曲線)で周辺視野の判定を行い、
中心から2番目のⅠ/2視標で検査したイソプタ(赤色い曲線)で中心視野を判定します。

ゴールドマンの視野計算

周辺視野と中心視野の8方向の角度を表に記載した診断書です。
ここまで医師に書いてもらえば、誰でも等級判定することが可能になります。

上の表では周辺視野で右眼の合計が73度で、左眼の合計が77度です。
中心視野は右眼と左眼の合計を出してからひとつにまとめます。大きい方の合計値を3倍して、小さい方はそのままの数値を合計してから全体を4で割ります。

つまり、良く見える方の視野を3倍に優先した数値です。これを両眼中心視野角度といいます。視野の広い左眼の合計数である52度を3倍して、視野の狭い右眼の44度をそのまま足して4で割ると50度になります。

PAGE TOP